2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ウエイン・ショーターは好きですか?

鹿児島市でかつて<パノニカ>というジャズ喫茶にしてジャズ・ライブハウスを経営していた中山信一郎さんは、在野の著名なジャズ評論家で、私の鹿児島市在住時代の尊敬する知人でもあります。私が鹿児島を去ってからもう10年以上、以後一度もお目にかかって…

インテルメッツオ(ちょっとひとやすみ)

ー世捨て人グレン・グールドの眼 グレン・グールドは、<ベートーヴェンの最後の三つのソナタ>という題の文章(ライナー・ノート)の中で、ガブリエル・フォーレの親友で音楽学者のヨーゼフ・ド・マルリアーヴのベートーヴェンの四重奏曲に関する著書の中に…

ベートーヴェン〈弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131〉(その2) ライナー・ノーツ風に

この作品は、1826年6月頃、作品132の後に15番目に完成した作品で、甥のカールの軍隊入隊についてお世話になったシュトゥッターハイム男爵に献呈されています。ベートーヴェンが亡くなったのは1827年3月26日ですから、死の9ケ月ほど前の作品です。 この曲につ…

ベートーヴェンは〈弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 作品131〉で神に近づいた?

五味康祐氏は端倪すべからざるオーディオマニアで、クラシック音楽に極めて造詣の深い作家でした。氏の著書に「天の聲―西方の音」がありますが、これは氏の代表的な音楽論(というか、音楽による自省録みたいなもの)で、以前出版した「天の聲」の続編です。…

「サクリファイス」と「抵抗・死刑囚は逃げた」― 映画とクラシック音楽(その2)

アンドレイ・タルコフスキーの遺作「サクリファイス」のDVDはすでに手に入らなくなり、アマゾンの中古品で、なんと18,000円とか32,000円という目の玉の飛び出るような価格が付いています。 また、ロベール・ブレッソン監督の傑作「抵抗・死刑囚は逃げた」も…

バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲を聴きました

昨日(4月2日)の午後6時に、マタイを聴くために東京オペラシティで娘と落ち合いました。娘とは、2月11日に所沢ミューズで、樫本大進の「バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番」などを聴いて以来の久しぶりの一緒の音楽会となります。 今年は発売…