2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

<トリックスター>あれかこれか― ”ねずみ男”と”ルパン三世”

<音楽日記>と銘打ったブログの範疇を逸脱しますが、海保ビデオ映像流出事件記事からの行き掛かり上、<トリックスター>に関して少し考えを整理しておかないとこの件にけりがつかないので、以下ややくだくだしい駄文が続きますが、どうか目をつぶってお付…

インテルメッツオ(ちょっとひとやすみ)(4)海保ビデオ流出事件論議を打切るの記ーあとは<トリックスター>について考える

時事的な話題を取り上げるのは、やはり怖さがつきまといます。事件が進行している最中に、まだその全貌が明らかになっていないにも関わらず、したり顔でなんやかんやと占えば、さて当たるも八卦、飛びきりのリスクを背負うことになります。勢い込んで筆誅を…

続続々・海上保安庁ビデオ映像流出事件。トリックスターを演じる男と、ワグナーの楽劇「神々の黄昏」

11月15日発売の「週刊現代」が、映像を流出させた人物は、神戸海上保安部の主任航海士の一色正春氏であることを始めて実名で記事にしました。それまでは日本テレビ系の読売テレビ(大阪)の記者が事情聴取前にインタビューをしており、テレビでもNNNの独壇場…

続・海上保安庁ビデオ映像流出事件と、ベルリオーズの「幻想交響曲」より<断頭台への行進>

デマゴーグが喜びそうな図式が見えてきました。犯罪を犯した中国人船長が罪を問われることなく超法規的に釈放され、一方この事件の映像ビデオを国民に公開しようとしないお上に義憤を覚え、不甲斐ないこのお上に代わって国民の知る権利を守った(?)海保士…

続々・海上保安庁ビデオ映像流出事件。海保士官はトリックスターで、トリックスターの音楽はブルックナーの<交響曲第9番第2楽章>

この事件の報道を毎日興味深々で追っていますが、今日(12日)にGoogleのニュースで、”この士官が弁護士はいらないとして断った”と士官の家族に依頼された当の弁護士が語った映像を見て(しかし何故かその報道はすぐに消えましたが)、その時はっとひらめきま…

海上保安庁のビデオ映像流出事件と、マーラー「交響曲第6番」<悲劇的>第4楽章で打ち下ろされるハンマーの一撃

世の中で起こる様々な事象はすべて今まで世に現れた音楽のどこかで表現されていると、私は信じています。 今日、海上保安庁のビデオ映像流出の犯人(と名乗り出た人物)が現れました。これまでの情報では、彼が本当の犯人なのか、犯人ならば動機は何か。義憤…

インテルメッツオ(ちょっとひとやすみ)(3) 2011年の手帳は、高橋書店<ニューダイアリー アルファ11>に決定

今回は、音楽から少し離れて、2011年の手帳選びについて述べてみたいと思います。 まず、私が最近10年間に使用した手帳を振り返ってみます。 1、2001年:生産性出版<エグゼクティブ・M&W 黒(83)> これまで長期にわたって能率手帳(革装版、あるいは普及…

グスタフ・マーラー、その不穏な精神の荒野

何年ぶりかで「レコード芸術」(’10年11月号)を買ったのは、<マーラー生誕150年記念 レコードでたどるマーラー演奏の100年>という特集をたまたま見かけたからでしたが、その時は、これも偶然ですが柴田南雄の「グスタフ・マーラー」を書棚から引っ張り出…